旅の始まりは？

今、旅を中断中です。そうかな？
出口のないトンネルを歩いてるような気がする。
感情を鉄の箱に押し込めて蓋をした子どもが目の前にいる。君は私。感情がなければ、悲しまなくてすむ。
人との繋がりを避けようとしている子どもがいる。繋がりがなければ、傷つかないですむ。
年をとってやっと気づいた。それじゃ生きてはいないんだと。
蓋を開けることにした。以前より明るくなれたと思う。たが、負の感情も箱から飛び出していた。それはこれまであまり目立たなかった。でもそれは箱に押し込めてたからだけのこと。決して小さくはない。そうした感情と向き合ってこなかった私がいる。
自分の感情を閉じ込め、人と繋がろうとせず、孤立を選んだ者によりそう人はいなかった。感情を見せないんだから。
資格もたくさん取得した。自慢にはならない。自分をありのままに認められないから常に何かを獲得し続けなければならなかっただけのこと。夢の実現のための資格取得ではない。
自分をありのままに認められないから、人をありのままに認められない。よりそうだけでいいのに、人を変えようとする。傲慢なヤツがここにいる。
気づけば変われるならいいけど、あまりに長く閉じ込めてしまった。根は深い。当分出口は見えないような気がする。
旅の始まりは行脚を始めた時ではなくて、蓋を開けた時かも？
それなら出口の見えないトンネルを歩いている今は、やはり旅の途上か？