断食その後

９条行脚もそうだったが、断食は修行が目的ではなかった。１ヶ月も断食すると、あらぬものが見えてくるのではないかと、少々期待もあったが、意識は正常だった？？。異常なら異常が認識できるとは限らない。ま、こんなことを分析したいわけではない。
断食を続けると欲望が減少するようだ。食欲も減少したから、隣で食べようが、呑もうが平気だった。欲望に駆られて行動するとエネルギーを使う。きっとエネルギー消費削減モードに入ってたんだな。
どうも今も元には戻ってないようだ。つまり断食後何かが変わった。高みを目指して頑張るなら修行だろう。だが、変わろうが、変わるまいが、良くなろうが、悪くなろうが、成り行き次第だから、修行ではない。
だが少なくとも、身が削がれていくことは前提だ。変化を受け入れる姿勢だけはあっただろうな。
人は自転車やパルテノン神殿とは違う。３ヶ月もたてば、物質レベルではほとんど別物なのだ。人が人であり続けるために、己が己であり続けるために別物にならないように必死の努力をしている。それが恒常性（ホメオスタシス）。そのお陰であまり変わらずにいられる。逆にそのお陰で変われない。
やはり旅か？知らない世界へ迷い込む。そこで変化となる。ねずみ男の次はアメーバか？